2008年6月12日木曜日

太田慎斎先生の書


高齢の母(91歳)がある施設にお世話になっており、その施設に父が大切にしていた高名な書道家の書を額装して寄贈した。
「水滴石穿」と書いてあるらしいが、予備知識無しには読めない。(^^;)
ここに、太田慎斎先生の名前も出てくるので、どうやらそれなりの著名人らしい。
昭和38年に書かれたものだそうで、丁度今から45年前、僕が中学3年生の時の話だ。
翌年、高校(愛知県立明和高校)に進学したとき、この先生はその高校の書道の先生をされており、お会いしてご挨拶する機会があった。
1年生の時に、選択科目があって美術、音楽、書道の3つの中から好きなもの1つを選択できた。
僕自身は、美術を選んだが、書道を選んでいればこの先生の指導を受けることが出来たはずだった。
この書に関しては、亡くなった父(35年前に他界)が書き残したものがあり、「将来必ず有意義に活用させて頂く所存です。」と太田先生に述べているくだりがあった。
今回、その父のやり残した遺志を果たすことが出来たかと喜んでいる。
父が大切にしていたものだったが、表装したりしても家では飾る場所、保管する場所に困ったであろう。
なにせ額装後の額のサイズが、畳1畳分を少し短くした程度で、重量も8Kgを超えていた。
額装を頼んだ表具屋さんが1ヶ月以上の時間をかけてやってくれた。
5月30日、出来上がった額を表具屋さんと一緒に運んで寄贈してきた。
施設では、玄関ホールの一番目立つところに展示してくれることになった。
これは、展示後(6月9日)に出かけて撮った写真です。

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